共用部分の使用トラブル

ベランダやバルコニーの使用方法

分譲マンションのベランダやバルコニーは、個人個人が自由に物を置いて、自由に使ってもいい、ということはありません。屋根がある部屋も同じです。
このようなベランダやバルコニー、屋根などは、通常共用部分といって、マンションの所有者みんなの持ち物です。その中で、専用使用権の対象となった物は、みんなの物だけど、特定の所有者が専用で使っていいよ、ということになります。
しかし、このような場合にも、自由に使用していいものではなく、通常は管理規約で「通常の用法に従う」などと定められていることがほとんどです。

裁判で問題になったケース

実際に裁判で問題になったケースとしては、BSアンテナや、室外機、看板などの設置があります。また、専用バルコニーに大型物置を設置したり、門扉を取り付けるなどの事案があります。規約違反ということになれば、裁判で撤去を求めることが可能ですが、「通常の用法」に反するかなど、いずれも単純に判断できるケースではありません。
BSアンテナの例では、マンション全体で共同受信アンテナを設置したことに伴い、個人で設置したアンテナの撤去を求めたものですが、共同アンテナにより受信が可能であること、設置費用は多額ではなく撤去も容易であること、共同アンテナが設置してから相当期間が経過していること、他に個人で設置していた所有者はすでに撤去していることなどの事情を踏まえ、撤去の請求が認められました。
また、室外機の例では、これまで室外機の使用がどの程度、どのくらいの期間に及んで認められてきたか、室外機が周囲の住民の生活に及ぼす影響(我慢できる範囲か否か)などが考慮され、「通常の用法」に反するとして、撤去請求が認められています。

撤去を求める場合

規約違反かを判断する要素としては、その他、撤去を求めるものの美観や、避難経路への障害になっていないかといった点などの要素が考慮されると考えられます。そこで、裁判を起こす場合は、予め以上の点に関する証拠を集めておく必要があります。例えば、当該設置物によって誰がどの程度迷惑を被っているか、美観や騒音などの点でマンションとしての価値を下げるおそれはないかなど、写真や陳述書などの証拠を揃えておくといいでしょう。
なお、設置物の使用方法があまりにひどく、我慢できないほどの騒音や異臭を発生させている場合、規約違反とは別に、共同の利益に反する行為として、設置物の使用禁止や、所有物件自体の使用禁止請求ができる場合もあります。

共用部分の使用を巡るトラブルでお悩みの場合は、弁護士にご相談ください。


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